
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年3月の東日本大震災により、被災されました皆様には心からお見舞い申し上げます。

暮らしのなかでワクワクを感じながら、楽しく充実した毎日を送りたい──。
おそらくこれは、誰もが持っているごく自然な願いではないでしょうか。私たちはファッションを通じて、皆様のこの当たり前の願いを叶えていきたいと考えています。企業理念の「ワクワクするライフスタイルを創造し、“なくてはならぬ”企業となる。」は、そんな当社の価値観を表明したものです。これを実現するため、私たちは市場の変化に迅速かつ柔軟に対応しながら成長を続けてまいりました。
1953年、茨城県水戸市で紳士服小売店として創業した当社は、その後、メンズカジュアルショップ、ジーンズカジュアルチェーン、そして現在のSPA型ファッションカジュアルチェーンへと経営基盤(プラットフォーム)を転換させてきました。百貨店と量販店が展開する市場の間に創造した「ファッションカジュアル」という領域は独自性の高いマーケットであり、お客様をはじめステークホルダーの皆様に、これまでにない価値を提供できたものと自負しています。
しかしながら他の業界同様、衣料品業界においても、ビジネス環境は急激に移り変わっています。そこで私たちは、さらなる成長を目指し、プラットフォームの転換を図る新たな戦略を始動させました。

具体的な取り組みとして、まず挙げられるのが「ブランドの拡充」です。ティーン向けブランド「レピピアルマリオ」のほか、西海岸テイストをベースとする「ジュエリウム」、OL層を対象とした「トゥールノジーナ」といった新ブランドをリリースし、多様化が進む需要に応える体制を整えました。また、顧客層の拡大を図るために、店舗の大型化やブランド複合店の出店など、売り場面積を拡大しているほか、百貨店やエキナカにも出店し、販売チャネルを拡充しました。今後も新規ブランド開発、販売チャネルの拡充を積極的に行い、既存ブランドを成長させると同時に新たなマーケットを開拓していきます。
さらに組織としての「機能の充実」にも力を注いでいます。まず、自社の商品企画力に磨きをかけるための取り組みとして、デザイナーやパタンナーを新たに採用することで、価値の高い商品を生み出し、ブランドの独自性向上に努めています。加えて、衣服だけにとどまらず、ライフスタイルを充実させるアイテムの商品企画にも力を入れていきます。また、生産管理機能を強化するために生産本部を設置し、社外のパートナーとの連携を密に行うことによって、今までよりも安定した調達と品質向上を推進しています。
こうした多様な取り組みを有機的に結びつけ、私たちが実現しようとしているのは、“グローバルブランドチェーン”への成長です。すでに経済のグローバル化や情報ネットワークの進化などにより、日本を含めた多くの国の人たちにとって、世界は「日常」になりつつあります。ファッションの分野でも、お客様は世界に広がる様々なブランドのなかから、以前に比べて自由にアイテムを選ぶことができるようになっています。当社は、グローバルブランドチェーンへの成長を通じて、世界のより多くの人たちに幸せや喜びを提供し、多くの人たちにとって“なくてはならぬ”企業を目指します。
当社では、社員一人ひとりの行動指針として、次の5つを掲げています。「お客様の立場で考える」「スピードと柔軟性を重視する」「多様性を尊重し、チームで戦う」「自ら手を挙げる」「高い倫理観を持つ」。一つひとつの指針は決して特別なものではありませんが、これらすべてを確実に遂行することができれば、必ず目標を達成し、企業理念をより高いレベルで具現化できるはずです。今後も地道な努力を積み重ね、お客様や取引先の方々のご期待にお応えしていきたいと考えています。
代表取締役会長兼社長 福田 三千男
Michio Fukuda, Representative Director, Chairman & President